−平成24年9月23日の作業−

ヘッドライトを取り外したところ。
レンズやフードなどは付いているものの、肝心のケース本体は
と言うと・・・
ご覧のとおり、ケース下部は腐食がかなり進行していました。
錆を落としたところ。
ライトケースの下半分は抜け落ちてしまいました。
無事だった部分には錆止めを塗布。

崩れ落ちた部分をどう修復するかが課題です・・・
運転室後方の窓は、形状や開閉方式が独特です。
見づらいかも知れませんが、いわゆる「どんでん返し」のように回ります。

これは窓枠の錆を落としている所ですね。
作業現場の眼下を通過する、JR九州の新鋭車両、817系2000番台。
この春投入されたオールロングシート車で、純白の車体が非常に
目立ちます。

コッペルの修復が完了した暁には、漆黒と純白の両極端が見られる
ことでしょう。
キャブ背面の作業は、かなり進みました。
平滑な面であれば、グラインダーを使って一気に塗膜や錆を落とす
事が可能ですが、ご覧の様な複雑な形状の部分については、そういう
訳にはいきません。

ハンマー等を使ってコツコツと落とします。
地道な作業を行って、錆止め塗布まで漕ぎ着けました。

修復後、少しでも長く状態を維持していく為に、可能な限り手をかけて
いきます。

−平成24年9月24日の作業−

キャブ(運転室)とタンク部分との繋ぎ目は、手前のL型アングルを
除いてみると、ご覧の通り。
FRPとエポキシ樹脂を用いて塞ぎます。
この日は、機関車とペアで保存展示されている、石炭運搬用の貨車
の補修作業にも取りかかりました。
これも、貝島炭鉱専用線内で使用されていたものです。

機関車同様、表面の塗膜や錆を丁寧に落としていきます。
一見、何とも無いように見えたのですが、よく見ると腐食が進行して
鉄板に穴があいてしまっています。

これらの穴も、キチンと塞いでいきます。
錆止め塗布を終えたところ。
キャブ背面のようす。
一見、それほど傷みがないようだったのですが、パテによる補修状況
からしても、実際はかなり傷んでいたようです。

 

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