<平成25年2月27日  直方市立福地小学校 3年生>

福地小学校の3年生は1クラス/19名と、前回の感田小学校とは打って変わって「コンパクト」な社会科見学となりました。
汽車倶楽部からは多少距離が離れていて、国鉄バスの機動力が活かされた形となりました。
また、今回初めて「直方市石炭記念館」が学習コースに組み込まれました。

福地小学校の3年生は1クラス19名。
国鉄バスに乗って今から社会科見学ですが、この段階ではまだまだ「ピクニック」
気分・・・のような感じでした(笑)
みんな〜、今日はあくまで「お勉強」ですよ〜っ!

ま、いいや。
勉強も大事だけど、日本に1台しかいない「動態保存の国鉄バス」に乗るだけでも
貴重な体験になったと思うので。
まずは直方市石炭記念館に到着!
職員の方々が出迎えました。

石炭産業の発展とともに「鉄道の町」として栄えた直方市。
石炭の話は直方とは切っても切れない縁、という事で、石炭の事をここで学んで
いきました。

これまでは汽車倶楽部のみ見学でしたが、今回初めて「直方市石炭記念館」を
見学・学習のコースに組み込みました。
まずは「真面目に」お勉強の時間。
石炭の種類などを力説するは、職員の八尋氏。

私も一緒に説明を聞かせて頂きましたが、かなり濃い内容でした。
館内の説明が一通り終わり、今度は「実験タイム」。
本物の石炭を実際に燃やしてみよう、という試み。

何が起こるか分からないまま、石炭を火の中に投入する生徒。
次々に、遠慮なく石炭を投入していましたが、その結果・・・
(次の写真)
燃えだした石炭が強烈な匂いと大量の黒煙を吐き出し、事の大きさにようやく
気付いた生徒たち。
「うわっ臭〜い」
「煙が目にしみる〜っ」

・・・良い経験になったことでしょう。
そして、次は汽車倶楽部へ。
バスを降りた、その先には・・・
汽車倶楽部の「秘蔵っ子」、9600形蒸気機関車(59647号機)の登場です。
ここでは、蒸気機関車の動く仕組みなどを学んでもらいました。
その後は・・・
実際に運転室(キャブ)に乗りこんで貰いました。
運転士と同じ目線で見た景色から、何を/どう感じたのでしょうか?
直方市石炭記念館では実際に燃やしていた石炭を「お土産」に貰った生徒たち。
「僕の石炭の方が大きいぞ」
「僕の方が綺麗な形だよ」
なーんて会話をしていたのかな?
石炭のプレゼントを貰って少し気が緩んだ所へ、「ポーッ」というけたたましい
汽笛の音が一気に響き渡りました。
突然の大音響に思わず耳を塞ぐ生徒たち。
蒸気機関車独特の汽笛音を、こんなに間近で聞く事はそうそう無いと思います、
そりゃあ、驚きますよね。

実は、この反応を見るのが結構楽しかったりして・・・(爆)
本物の蒸気機関車の迫力を味わった後は、2F鉄道模型館のジオラマを使って
「模型で見る直方鉄道史」と銘打っての学習を行いました。
ジオラマは、昭和40年代後期の直方駅及び直方機関区をモチーフにしていて、
今となっては見る事の出来ない景色がリアルに再現されています。
特に「扇形機関庫」「ターンテーブル」は、現存するものは殆ど無いため、珍しそうに
見つめていました。
デモ走行させた車両にも拘り、石炭を運ぶ貨車や客車から最新の817系電車まで
バラエティに富んだものとしました。
汽車倶楽部での見学・学習を終え、国鉄バスで学校へと戻る生徒たち。

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